川崎市長 福田稔彦様
2022年10月11日
西加瀬に建築予定の物流倉庫計画についての要請書
巨大物流倉庫を考える住民の会
代表 竹内春雄
連絡先 広瀬忠雄
〒 211-0024
住所 川崎市中原区西加瀬9-40
電話・ファックス 044-433-7948
神奈川県川崎市西加瀬の三菱ふそう跡地 (10ヘクタール) に日本最大級の巨大物流倉庫が建設する 計画(仮称) 「西加瀬プロジェクト」 が発表されています。
西加瀬プロジェクトは、 現在、 川崎市環境影響評価の手続きが進められています。 条例方法書の公告と縦覧に続いて、 条例準備書の公告・縦覧と2回の住民説明会が開催され、 住民からは多くの意見書 が提出され、現在、 事業者による条例見解書の作成が行われている段階です。
川崎市環境影響評価の目的は、 「その事業に係る環境の保全について適正な配慮がなされることを確保し、もって良好な環境の保全及び創造を図り、市民の福祉の向上に寄与すること」 となっています。 (条例第1条)
事業内容への住民の理解が進み、 西加瀬プロジェクト計画が、 「良好な環境の保全」 「市民の福祉の 向上」 に相反することが明らかになり、住民の疑問や反対の意見が広がっています。
2回の準備書説明会での住民意見は、建設への疑問と反対ばかりでした。 準備書への意見書でも、ほ とんどが反対意見ではないかと予想しています。
事業が実現すれば、子どもたちが沢山住んでいる住宅密集地のど真ん中、 しかも片側一車線の生活 道路に、 大型・ 中小型トラックを含む1日 1347台 (平均) の車両が24時間稼働し、車の出入りが激 しくなります。 大気汚染、 騒音、振動、 交通渋滞、 交通事故、 日照被害、 などなど心配ばかりです。
住宅地にここまでの巨大物流倉庫が建設されることは日本初です (物流倉庫は普通、 高速道路のイ ンターチェンジや港湾近くなど住宅地を避けて建設されてきました)。 このまま計画が進んでしまえば、 地域住民の生活や環境、 そして安全が破壊されてしまいます。
市民の代表である市長に、以下の要望をいたします。
要望項目
1.西加瀬プロジェクトの事業計画について、 「良好な環境の保全」 と 「市民の福祉の向上」につながるものかを検討し、問題点が明らかとなった際は、 ぜひ、 住民への支援をお願いします。
2.川崎市の「西加瀬プロジェクトに係る条例環境影響評価」が、今後、その目的である「良好な環境 の保全」 と 「市民の福祉の向上」 を達成する ために実施されるようにしてください。
当面は、以下の点を要望いたします。
○事業者の「条例見解書」 (現在作成中) が、 市民に広く周知されるようにしてほしい 。
○条例見解書の 「公聴会」 がより市民に開かれ、 市民意見を尊重する運営になるようにしてほし い。
○市長による「条例審査書」の作成に当たっては、住民の意見の尊重と、 「良好な環境の保全」 と「市民の福祉の向上」が貫かれるようにしてほし い。